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「どうせブラックリスト入りなら、借金は踏み倒せ?」

2021/02/06
「どうせブラックリスト入りなら、借金は踏み倒せ?」

ご相談者からあっと驚くお話を聞きました。

本当にびっくりしますよ(笑)

ブラックリスト入りしたなら・・・

 

相談者は30歳手前の男性。婚約者との結婚を控えています。

実母から「少し資金援助もするから、結婚と同時に家を買ってはどうか?」と言われて、検討し始めたとのこと。

 

でもそこであることが心配になりました。

 

それは5年くらい前の出来事。


ある日、突然、借金の督促が届きます。

 

そういえば、数年前、父親が車を買う時に「名義を貸してほしい」と言われて、息子である自分の名義で借金をして車を購入しました。

つまり父親は事情があって借金ができなかったので、車を買うためのお金を息子名義で借りさせたのですが、借金の返済が滞っていました。

 

車を使うのは父だったので、購入する時に返済は父がするという約束で、息子名義の返済用の口座も新しく作って、通帳とカードを父親に預けていました。息子の意識とすれば父の借金という感覚で自分は名前を貸しているだけという感じです。


(そもそも借金の名義貸しはだめです)

しかし、完済する前に両親は離婚。父が家を出ていき、その後、消息不明となっていました。

 

その父が返済を途中からしていなかったのです。

 

実際は父が返すと話をしていても金融機関との契約は息子がやっています。金融機関の立場では延滞している債務者はあくまでも息子です。

そんな出来事があったのでいわゆるブラックリストに入っているかもということです。現に数年前にはクレジットカードを作ろうとして、断られていました。

でも督促が来ていた当時、息子に迷惑はかけられないと母が資金を出して完済しました。



そのことを知った母の知人が「なんで返済しちゃったの?」と驚きの発言を。

その知人曰く「どうせ返しても返さなくても、既にブラックリスト入りしたんだから、そのまま返さないでほっといても一緒だったよ」と。

ブラックリストからは脱出できる

 

その知人のアドバイス?も今後一切、借金もしないしクレジットカードも作らない、社会的信用を失ったままの生活で良ければ一理あるのかもしれません。しかし現実問題、そういう訳にはいきませんし、借金はほっといても見逃してはくれません。常に付きまといます。

 

今回のように住宅ローンをいづれは借りようとしているなら、やはり滞った借金も返済をしないといけません。

完済さえしておけば、時期がくれば事故情報も消えます。


つまりブラックリストからの脱出です。

 

ちなみに正確にはブラックリストというリストは存在はしていません。

 

借金やカードなどの返済状況などが登録される個人信用情報機関に延滞してなんらかの対応がとられている事故情報があることをブラックリストと呼んでいます。

 

完済してもすぐにこの事故情報が消される訳ではありません。完済から5年が事故情報が消える目安とされます。

でも完済しなければいつまでも消えません。


返せなくなった借金の対処法は個々の事情を鑑みて考えなければいけませんが、いづれは住宅ローンを借りて、マイホームをと考えるなら、間違っても踏み倒そうとしてはいけません(笑)

借金の感覚がないものも注意


「借金」という感覚があるであろうカードローンやキャッシングはご本人もきちんと「借金」をしていると認識していることでしょう。
一方で「借金」と認識しづらいものもあります。
例えば

  • スマホの機種代金の分割払い
  • 通信販売の分割払い

スマホの機種代金の分割払いで毎月数千円を支払っている人は少なくありません。
でもこれもコンビニ払いをしている場合に支払い忘れなどで延滞をしているケースがたまにあります。
また通信販売の分割代金もほとんどがクレジット会社との契約を結んで支払っているのですが、月々●●●円で購入可能なんて宣伝されてしまうと
クレジット会社とローンの契約を交わしているとは認識しづらいケースもあります。

過去にはわずか数千円の延滞で住宅ローンが通らなかったケースも


過去に関わった例では、通信販売で購入した商品の分割料金のわずかな残高を長期に渡り未払いにしてしまい住宅ローン審査に落ちたケースがあります。

事情はこんな感じです。

商品を購入して毎月数千円を支払う分割払いで購入しました。
分割とは行っても信販会社との契約です。
購入後きちんと支払っていたのですが、急な転勤があり慌ただしく東京から地方へ引越しをしました。
また引き落としにつかっていた銀行の支店は転勤先にはなく、転勤後に口座管理は不十分になったようです。
そして引き落としされるはずの分割代金が引き落としされませんでした。
当然、ご自身の携帯電話に連絡も来ていたでしょうし、督促の郵便物も発送されていたはずです。
でもタイミングの悪いことに引越しのタイミングでご自身のプライベートの携帯電話も紛失してしまいます。
紛失したことで新しい番号で携帯電話も取得しなおしました。
また郵便局へも転送届を出していなかったので、郵便は新しい住所へも転送されませんでした。

信販会社からすると突然、音信不通になり、郵送物も届かない、引越し先も分からないということで追跡不能になったと思われます。
でも返済してもらう金額は残ったままです。
惜しいことに残高もあと数回支払えば払い終わる程度でした。
金額にして1万円にも満たない金額です。

でも延滞は延滞です。
しかも長期に渡る延滞です。
残高も僅かですので、信販会社もその回収にコストをかけるには費用対効果が悪すぎます。
だからといって債権放棄するわけにもいきません。
結局、1万円にも満たない金額が残り続けたまま、生活上は何もなく、数年後また東京に戻ってきました。

そのころには結婚もし、子供も生まれていました。
そして家を買う話になり、住宅ローンの審査に出してみたところ否決されてしまいます。
本人は延滞のことなど記憶の片隅にもありませんから、びっくりです。
そしてそのことがきっかけで1万円にも満たない未払が発覚します。

その後も家を買うまでは出来事が続くのですが、今回はそこは省略します。

ご自身の借金や分割払いの買い物はしっかりと管理しておかないと思わぬタイミングで現実が突きつけられます。
是非、口座管理には気を付けましょうね。

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