今日は借入額が適正かどうかという観点は置いて、住宅ローン審査を突破するにはどうすれば良いか?
特に収入に対して借入額が多めの方などに参考になると思います。
住宅ローンに詳しくない方でも「A銀行で審査に通れば他の銀行も必ず審査に通ります」みたいな仕組みではないことはなんとなくイメージできるでしょうか?
住宅ローンの審査はものすごくシンプルに言えば
「貸したとしてきちんと返済をしていける人かどうか?」
ということをチェックしています。
それをどう判断するのかの要素として勤務先や収入、預金の額等々の資産背景や購入の資金計画、物件情報などを材料に判断します。
でもその前にそもそもの大前提として返済比率が銀行が定める基準に当てはまるかどうかという話があります。
返済比率とは収入に対しての返済額の比率です。
収入に対して返済額の割合が 収入によって30%や35%と決められています。
例えばフラット35では
年収400万円未満では30%
年収400万円以上では35% に収まっていないと申込ができません。
そして審査時点で返済比率を計算する金利を銀行毎で設定しています。
それは実際に借りる金利とは違います。

審査金利は都市銀行は高めに設定している傾向があります。
目安にしているのは10年固定金利の店頭金利か3〜3.5%程度に設定していることが多いようです。
この審査金利はHPなどには掲載されていません。
10年固定の店頭金利だとすると
2021年1月の金利によれば みずほ銀行 2.6%
三井住友銀行 3.3% です。
この水準で審査する理由は察しがつくと思いますが、長期の返済期間内に返済していける人かどうかを見るためです。
でもこの審査金利は銀行毎に違うと言いました。
さらに銀行毎、希望する金利(変動か固定か)によっても変わることがあります。
例えば、一部の地方銀行や信用金庫では変動金利で借り入れを希望されるなら「変動金利」で審査します。
それも店頭金利ではなく、0.975%とか0.875%の優遇された金利を利用します。
同様の運用をしているのが他に中央労働金庫です。
ちなみにフラット35は審査をする月の金利で審査をします。
2021年1月なら最安金利なら1.29%で審査をしてくれます。
銀行毎に審査金利が違うことで何が起きるのか?
勘の良い方ならもうお気づきでしょう。
同じ収入でも多く借りたいと思ったら、審査金利が低い銀行に審査を出すと通りやすくなるということです。
例えば借入可能額の上限の違いはこんな感じになります。
35年返済 返済比率35%
年収400万円 年収700万円 年収1000万円
審査金利 3.0%の時 3000万円 5300万円 7578万円
審査金利 1.29%の時 3940万円 6897万円 9850万円
審査金利 0.975%の時 4150万円 7260万円 1億円
いかがですか?
同じ収入でも審査を出す銀行によって借りられる金額にこれだけ差が出ます。
もちろん審査はこれだけではありません。
ただ申込できる上限がこんな感じだと考えてください。
こういった仕組みも理解して上手に住宅ローンを選択してくださいね。
そして「自分の状況でこれだけ借りたいけどどこでどう審査出せば良いか相談したい!!」という相談は
結構得意としています。
良かったお声がけください
住宅ローンを相談したいFPオフィスケルン
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