マイホームを買えば、ほとんどの人が火災保険に加入します。ただ火災保険も補償内容の違いで保険料は違ってきます。
また建物の構造でも変わってきます。
保険料は鉄筋コンクリートが安くて、鉄骨住宅は高くなります。
木造住宅は更に高くなります。
まぁ鉄筋コンクリートは建築コストは一番かかるでしょうから、火災保険料の比較だけで損得は比べられません。
火災保険という名称から火災が起きたときしか使えないと思っている方が少なからずいらっしゃいます。
まぁ無理もないかなと思う部分もあります。
実際にどんな補償が得られるのか?を表したのが下記です。
(三井住友海上火災保険㈱ 火災保険パンフレットより)
1から6まで幅広く得られるのが分かると思います。
そしてこの画像の中にオレンジと青色の数字が並んでいます。
オレンジは三井住友海上さんでの件数ベースでの割合を
青色は金額ベースでの保険事故の割合を表しています。
火災での保険金請求の割合が件数ベースでみれば全体の1割くらいなものです。
金額ベースではさすがに損害が大きくなりがちな事故ですので3割を超えます。
ちょっと注目してほしいのは6番の「破損、汚損」です。
件数ベースで57%、金額ベースで18%です。
金額ベースではそれほど割合は高くないかもしれませんが、件数ベースでは断トツの1位です。
それだけ「破損、汚損」で保険が使われているということを表しています。
「破損、汚損」ってそのままなんです。
壊れているから、汚れているからという原因で保険金を請求できるものです。
もちろん経年劣化や消耗品が消耗したケースは補償対象外です。
小さいものでしたら、子供が新居のフローリングにおもちゃを落として傷が付いてしまったなんてのも対象になります。
実際に相談者の中にも新居に引っ越した翌日にこんな事例に見舞われた方もいました。
子供が二階からおもちゃ箱を持って階段を降りようとしたら、手が滑りおもちゃ箱だけが階段を滑り落ちてくるという事件がありました。
この時、おもちゃ箱は階段の踏面の角を削りながら落ちてきたので、新居の階段の角が上から下まで削れるという事件でした。
新居に入居して2日目での出来事に奥さんのショックは計り知れませんでした(笑)
この時も火災保険の「破損、汚損」で補修費用が支払われました。
補修費用は数万円だったと記憶しています。
もう少し金額が高いケースでは
自宅の駐車場のポリカーボネートの屋根
こんなやつです ↓
この屋根に穴が開いてしまったというケースでした。
お客さん的には前夜の強風のせいだろうと思ったのですが、保険会社及び損害鑑定会社の見立ては
風の被害も否定はできないけれど、穴の状態が完全に物体が衝突したとは言い切れないという結果でした。
「風災では支払えないけど、壊れているから【破損】で支払います」ということで無事に全部を交換する費用が補償されました。
数十万円になりました。
「破損・汚損」って結構使い勝手の良い補償なんだけど
こんな感じで意外とこの補償は良い感じで使えます。
ただ火災保険の補償ってオーダーメードで欲しい補償だけをチョイスするってできない売り方がほとんどです。
どの補償までをカバーするかでエコノミー、スタンダード、フル補償のようにパッケージ化されています。
こんな感じに・・・
そしてこの「破損・汚損」を選択しようとすると「フル補償」を選ばざるを得ないことになっています。
当然、そうすると保険料も高くなってくるというジレンマに陥ります(笑)
それでも僕は火災保険にはこの「破損・汚損」をつけておくことをお勧めしています。
続きはまた明日にします!
火災保険選びで迷うならご相談も可能です。